現在のバングラデシュ・ダッカの情況
先日より、バングラデシュダッカの中心地シャーバッグ(Shahbagh)にて大規模な集会が開かれています。
きっかけは「バングラデシュ独立戦争時の戦争犯罪人を死刑にするか否か」というものです。
バングラデシュ独立戦争時の戦争犯罪人をサポートする政党「Jamaat-e-Islami党」は死刑回避を求めており、本日2月18日もバングラデシュ全土でのホルタル(ゼネスト)を呼びかけています。
対して「戦争犯罪人を死刑に!」という呼び声で集まっているのがダッカの中心地シャーバッグ(Shahbagh)にて集まっている人たちの集団です。
両者に共通するのが「若者の動き」
バングラデシュの政党には、日本でいう「政党青年部」のような存在があり、どちらかというと彼らの方がかなり過激な動きを見せます。
今回の「Jamaat-e-Islami党」もその青年部が、またシャーバッグの集会もバングラデシュ最高学府であるダッカ大学を背後にしょっている事もあり、若者中心の集まりです。
もちろん両者ともこの40年近く前の独立戦争時に生まれてもいない世代です。
その2者が中心に自分達の意見を声高に叫んでいます。
バングラデシュだけでなく、その他の国も同じような道をたどっています。
たとえば中国の天安門事件も同じような学生運動が始まりでした。
日本でも明治維新時に情熱を捧げていったのが当時の若者。
若者の情熱は国を動かす力でもありますが、他方その情熱が無益な衝突に発展してしまう事も歴史が教えてくれています。
未だこの「戦争犯罪人の処罰の行方」が明確な状況ではありません。
ビジネス面ではかなりネガティブな状況ですが、この国の若者の情熱を、部外者である日本人の我々が簡単に否定する事もできません。
むやみな好奇心でこれらの集会に顔をのぞかせず、またビジネス面では輸送やゼネストの可能性も考慮に入れながら、活動をすべき日が続いています。