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今回のバングラデシュ政権崩壊は「軍のクーデター」でも「イスラム主義勢力台頭」でもない

2024年8月7日 今回、バングラデシュで起こった政変は、同日におきた「日経平均株価大暴落」のニュースの陰に隠れてしまい認知されにくい状況でしたが、日本でも1日をおいて徐々に報道で取り上げられ始めました。 そのニュースを一通り見たうえでですが、一部の報道に於いて「この捉え方は違うのでは?」と思った点があります。 バングラデシュは日本では一般的にさほど認知度の高い国ではないため、この誤解はしょうがない所がありますが、後追い報道がなく誤解のままでは今後のバングラデシュの見方が変わる懸念もありますので、一度整理したいと思います。 それは以下の3点です。  今回は「軍によるクーデターによる軍事政権樹立」ではない事。  イスラム主義勢力の台頭ではない事  野党が勝利したわけではない事。 まず第一番目、「軍によるクーデターによる軍事政権樹立」ではない事です。 「ハシナ政権が崩壊後、軍による暫定政権が発足の予定」と報道されると、今回のデモの前後を知らない一部の方には、「軍によるクーデターが起こり、軍事政権樹立」と考えられる方もいるかと思います。 これは全くの誤解です。 今回の政権崩壊は「軍によるクーデター」ではありません。 「市民デモの過激化」による国内混乱に収まりが見えず、ハシナ首相も辞任したため、公平な立場として軍のトップが前面に出て「いったん落ち着きましょう」という事を表明しただけです。 今後発足される暫定政権を軍がリードし軍事政権化するわけではなく、大統領により議会が解散が宣言されたため、今後総選挙が行われます。 もちろん選挙なので軍関係者が立候補することもできますので、結果的に「軍関係者の多い政権が発足する可能性」がないわけではないですが、あくまで「選挙」が行われたうえでの結果ですので、「政権を軍が強奪する」という状況ではありません。 では「選挙が誠実に行われるか?」に関してですが、現在「権力を持つ政権与党がない状態」であるため、「不正的な選挙」を行おうともできず、一歩間違えばまた「国内動乱の可能性」もあるので、「暫定政権下で極めて公平に行われることを前面に出して行われる」と予想されますし、実際そのようになる事を強く望みます。   第二としては「イスラム主義勢力の台頭ではない事」という事です。 一部の報道では「イスラム主義政党が次期政権を担うと、イスラム主義が加速し、日本との距離が遠ざかるのでは?」という報道もありましたが、これもおそらくないと思われます。 イスラム教になじみのない日本ですので、イスラム教の国でクーデターが起こると「すわ、イスラム教原理主義か?」と思われがちですが、そうではありません。 確かにバングラデシュの国教はイスラム教であり、イスラム教に対して真摯的ですが、実情は極めて世俗的です。 今回の政権転覆は、イスラム原理勢力の政権奪還では全くありません。 上記に挙げた通り、「市民デモの過激化による政権崩壊」です。 それでは、次期政権がどうなるのか? 近年のハシナ政権(与党アワミリーグ)の下では、国会議席をとっておらず、弱体化は指摘されていますが、おそらくバングラデシュ国内での第二勢力は「BNP党(バングラデシュ民族主義党)」だと思われます。 次期選挙で、BNP党が政権を担うのかは全く分かりませんが、「BNP党=イスラム原理主義政党」ではありません。 バングラデシュでは「Jamaat-e-Islami党」のように、イスラム主義を前面に押す党もありますが、政権首班になるほどの勢力はもっていません。   第三に「野党の勝利ではない事」です。 今回の学生デモは、先ほど挙げたBNP党が先導したわけでもなく(最終的に学生デモから発展した反政府デモに対しては、BNP党支持者が多く参加したとは思われますが。。。)、BNP党が「勝利宣言」したとしても、学生デモ側は「いや、BNP党を支持したわけではないんだけど??」となるように思われます。 またイラク戦争時の「フセイン像」を倒す場面が象徴的場面になったように、今回もハシナ首相の実父であり、建国の父である「ムジブ・ラーマン初代大統領」の像を倒す映像も出ていましたが、これも冷静な国民からは「今回のデモに関係ないのになんで??」というマークが頭に出たと思います。 (現地大手新聞デイリースター紙でも、「(いくらハシナ首相の実父であっても)ムジブル・ラーマン初代大統領が当時のパキスタン政権に対する解放戦争に貢献したことを忘れてはなりません)とキャプションが付けられています) 一義的な勝利者としては、「就職機会の公平性を少しでも改善させた学生デモ側」でしょう。 しかし、今回のデモの発端となった学生デモ組織も、特定政党に肩入れした行為ではないため、次期政権の首班がどうなるのかは見えないところです。 とにかく現地では「市民の力で政権を倒した」という興奮の中、政権崩壊により行政が機能していないため、警察や治安部隊も自らの動きに責任が取れず、動きが取りにくい状況の様であり、それに伴う「略奪」や「破壊行為」が行われているところもあり、新聞では「落ち着くように」「破壊行為はおかしい」という論評も出ています。 とにかくまずは早く暫定政権が発足され、「治安の維持」が行われることを望みます。 詳しい記事はこちら

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バングラデシュでの学生デモは、約1カ月で首相の退陣にまで発展しました。

2024年8月6日 日本の報道でも取り上げられているように、バングラデシュでは昨日、「現職ハシナ首相が辞任、国外へ脱出」という事態になりました。 すぐにバングラデシュ軍トップが「次の政治体制が確立するまで暫定政権を組織する」と発表しました。 7月1日、バングラデシュ高裁が出した「バングラデシュ独立戦争英雄子孫への公務員採用優遇枠撤廃は違憲」という判決に端を発したデモは、当初穏やかに始まったものの、治安部隊によるデモ鎮圧の中で被害者が出た報道をきっかけにして、徐々にヒートアップ。 報道をきっかけに全国の大学を中心に学生たちのデモが広がっていき、やがてハシナ首相政府に不満を持つ国民も合流して、バングラデシュ全土でデモ参加者、鎮圧側双方に死傷者を出す事態に発展。 7月末に、デモのきっかけになった「バングラデシュ独立戦争英雄子孫への公務員採用優遇枠」を縮小させる判決をバングラデシュ最高裁が出したことにより、一次鎮静化を見せると思われましたが、その週末にデモは「ハシナ首相退陣」を一転要求に絞り再発。 週末だけで多くの死傷者を出す、さらに激しいデモに発展し、結局8/5日の月曜日にはデモ隊が首相公邸に押し掛けるという動きも見せたため、ハシナ首相が辞任表明、そのまま国外に脱出、という流れになりました。 基本的に私たちは「バングラデシュの事は、バングラデシュ人が決めるので、軽々に批評できない」という考えですので、今回の双方の主張にも全く批評する考えは持っておりません。 ただ近年の選挙が正常だったかの判断はありますが、2006~7年まではバングラデシュでも「選挙による政権交代」が実現してきた国ですので、本来は国民の意思を「正常な環境下での選挙」という形で実現出来たら、このような多くの死傷者を生まなくて済んだと思うと、残念でなりません。 バングラデシュでは大統領が「議会と政府が対立して政治的混乱が起きた際は、議会を解散して暫定政府を発足させる権限」を持ちますので、このまま「議会の解散、総選挙へ。 正式な政権が発足するまでは暫定政権による行政執行」となると思われます。 とにかく今回のハシナ首相退陣に依って、「国民の過度なヒートアップ」が収まる事を期待するしかありません。 詳しい記事はこちら

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バングラデシュにおける抗議デモに関して

バングラデシュにおける「独立戦争での英雄子孫に対する公務員割り当て優遇」に端を発して始まった学生を中心とするデモは人命、構造物、経済に多くの犠牲を出し、また国外に対しては5日間のインターネット完全シャットダウンによりバングラデシュが「陸の孤島」になりましたが、通信環境においては「徐々に緩和されていく」との方針の様です。 今回の抗議行動に関しては、それぞれ各人による考え方や背景があるので評論を避けますが、間違いない事実で言えば「かなり多くの死傷者が出ている」という事実です。 この「かなり多く」という表現も、今後発表されるであろう被害状況の数値に「信ぴょう性を担保するものが乏しい」という事があります。 しかしながら「間違いなく、かなり多くの死傷者が出ている」という事です。 またようやく改善した報道によりますと、バングラデシュ最高裁における「独立戦争での英雄子孫に対する公務員割り当てを7%にする」という判決を機に徐々にデモ行動は沈静化に向かっているようです。 今後も、開放された報道を注視していこうと思います。 「バングラデシュの大手新聞プロトム・アロが掲載したここまでのタイムライン」 7月1日: ダッカ大学と他のいくつかの大学で学生集会とデモ。 抗議活動参加者らは要求を満たす期限を7月4日と設定した。 7月2日: 首都ダッカ中心、シャーバッグ地区1時間デモによる道路封鎖。 郊外の有力大学ジャハンギルノゴル大学キャンパス前のダッカ-アリチャ幹線道路でも20分間封鎖された。 7月3日: 6つの大学に加え、ダッカ市内シャーバッグ地区でも1時間半にわたり道路封鎖とデモ。 7月4日: 控訴部は、「独立戦争英雄子孫の公務員就職優遇割当量の取り消しに関する2018年の通達」を無効とした高等裁判所の判決を支持しなかった。 7月5日: デモと道路封鎖。 7月6日: さまざまな大学で道路封鎖とデモ。 7月7日: 道路封鎖によりダッカは数時間にわたり停止状態となる。 学生は大学での授業や試験のボイコットを発表。 7月8日: ダッカ市内11箇所で道路封鎖、9大学でデモ、3箇所で鉄道封鎖、6箇所で高速道路を封鎖。 7月9日: 夜明けから日没までのバングラデシュ全土封鎖を発表。 7月10日: 控訴部は4週間の割り当てについて現状維持を課した。 政府採用の全学年における定員制の改革を求める。 7月11日: 警察の規制を無視して全国で封鎖計画が実行された。 7月12日: さまざまな大学でデモ。 7月13日: バングラデシュ大統領の前で覚書を提出すると発表。 7月14日: 24時間の最後通牒とともに大統領に覚書を手渡す。 真夜中のキャンパスでのデモ。 … more

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ようやくダッカメトロに乗ってみました。なかなかの激混み具合です。

2024年6月14日 乗ろう乗ろうと考えつつ、なかなか行動範囲になかったため乗れなかった「ダッカメトロ」にようやく乗ってみました。 改めて「ダッカメトロ」を紹介すると、「バングラデシュ史上初となる都市鉄道として首都ダッカの中心街を貫通する鉄道路線」です。 本路線の開業により、過密による交通渋滞や大気汚染が問題となっているダッカ市内では、2時間弱かかる地域を鉄道で35分で移動出来るようになるとされ、中心部の過密を分散させる効果も期待される路線です。 将来的にはダッカ市内を中心に合計6路線が走る予定のようですが、今のところダッカ市内を縦断する「6号線」が9割がた開通しています(現在、ダッカ南部モティジール駅⇔コムラプール駅が建設中)。 今回は、「ダッカ大学→カウランバザール間」に乗ってみました。 ダッカ大学と言えば、バングラデシュ最高学府になります。 現在、学生は通学の便も考え、大学付近に何人かの生徒で同居下宿などするなどして通学していますが、今後ダッカメトロがより便利になると、ミルプール地区など市内でも遠方からの通学も視野に入れられます。 6号線の運賃表を見ると、距離に応じて「最低20タカ~最高100タカ」のようですが、情報によると「冷房付き電車料金には15%の付加価値税を徴収することが決定」となっており、7月1日から「最低23タカ~最高115タカ」となるようです。 さて券売機でのチケット購入ですが、バングラデシュの「折れ曲がった紙幣」で券売機購入ができるか心配でしたが、私の持っている紙幣では幸運にも2回ほどでなんとか吸い込まれていきました。 10年ほど前まで使用されていた旧紙幣だと、かなり汚れていましたので読み取りも困難かと思いますが(昔はホッチキスで紙幣数枚を留めてもいましたので、ホッチキスの穴もしっかり開いてました)、現在流通する紙幣は一昔前に比べだいぶ綺麗になったので、なんとか読み取ってくれるようです。 そして目的地を押しても、なかなか画面が反応しません。 後ろから段々と列が伸びてくるので、ここで若干焦りますが、「切符の購入枚数」を先に選択するのを忘れていたようで進めなかったことに気づきます。 日本でもそうですが、後ろに列ができ始めると焦ってしまいますので、ここで一段の落ち着きは必要です。 切符を購入すると、写真にあるような「カード式切符」となり、「入口改札はゲートをタッチ」「出口改札はカード挿入での回収」となります。 この部分は国ごとに違いますが、さほど迷う所ではありません。 そしてプラットフォームに出ると、10分~12分おき程度に電車はやってまいります。 まだ一路線ですが、この点も非常にありがたい運行間隔です。 そして乗車になりますが、だんだんとこのメトロの周知もできはじめたようで、通勤時間ではない日中にも関わらず「激混み」です。 これは「ダッカ市内の人口」と「運賃の安さ」を考えると当然ですね。 最長距離運賃は100タカと言えど、たとえば今回の「ダッカ大学→カウランバザール間」を「20タカ」で移動できる手段は以前はバスしかありません。 しかしバスに乗っても、到着まで果てしない時間がかかるところ、メトロに乗ればわずか10分も満たない時間です。 これは「混む」のも当然でしょう。 さて、ダッカメトロの「混み具合」もなかなか難敵ですが、次の強敵は「降りるとき」です。 もう想像つくかと思いますが、目的地まで来たはいいもの、ぎゅうぎゅう詰めの中、車内移動も気合を入れないと出入り口まで一苦労です。 そして案の定、目的地駅のドアが開いた瞬間に、「降車が先、乗車は後」などの「暗黙のルール」はまだないので、乗車客が我先にと乗ってきます。 その波に対抗しなくてはなりません。 暑い時にはここにかなりの疲労を伴います。 しかしなんとか降車できると、あっという間の移動が完了です。 まだ市内1路線ですが、このメトロは今後のダッカ市内の移動手段を大きく変えるのは間違いないでしょう。 今後、乗客の方たちの「行列に対するモラル向上」も期待できますし、イスラム圏ならではの「女性専用車両」も出てくると思われます。 日本も大きくかかわるこのプロジェクト、今後も注目してみていきたいと思います。   メトロの詳しい情報はこちら

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またしてもバングラデシュ、ダッカ市内で火事による大規模災害が。

2024年3月5日 先日もこのブログ内で言及しましたが(その際の記事はこちら)、先日またダッカ市内ショッピングモールにおける火事災害で40名以上の死者が出たニュースが流れてまいりました。 何度も何度も起こる火事災害により、尊い命が失われる現状に落胆しております。 昨年、ダッカ消防局が58のショッピングモールを抜き打ち検査した際、9か所が「ハイリスク」、35か所が「リスクあり」という結果が出て、比率で言うと「4分の3か所がリスクあり」という結果が出ていたという事になります。 主な要因としては「避難通路の少なさ」「消火設備の不備」「貯水施設の少なさ」などの設備面が認められるとともに、「商品が通路をふさぐ」などの「人為的なリスク」もあったようです。 バングラデシュの都市部、とくにダッカ市内は多くの人が常に行きかい、ダッカを訪れる日本人の方も、生活をする上でどうしてもそのような場所に身を投じなければなりません。 その上でもっとも重要な事は「日本とバングラデシュは違う」という事の再認識です。 ・防火設備の不備 ・避難経路の少なさ ・窓にはめられる鉄格子 ・耐震性の少なさ ・建物1階の駐車場 など、日本での生活ではさほど気にしなかったことが、バングラデシュではリスクになります。 もし外出先で混乱状況ができた場合、適切に対処できますか? どのように動かなければいけないか、念頭にありますか? 何度も何度も繰り返し、自己防衛に努めなければなりません。 詳しい記事はこちら

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成田ーバングラデシュダッカ直行便搭乗記。 なかなか快適でした。

2023年11月9日 先日、バングラデシュに「ビーマンバングラデシュ 成田-ダッカ直行便」で渡航したので、それを共有したいと思います。 日本からのバングラデシュ直行便はかなり昔に存在したそうですが、2023年9月より再就航となりました。 先日の記事を参考頂ければ幸いですが、基本的に2日間にかけて1つの機体で成田ーダッカ間を1往復する便になります。 日本からの出発は午前11時。 おのずとチェックインは午前9時には開始されますので首都圏在住の方、また成田空港近郊の方は無理なくチェックインが可能だと思います。 ビジネスクラスとエコノミークラスの2席が採用されており、ビジネスは2席3列の横6席、エコノミーは3席3列の横9席でした。 実はビーマンバングラデシュ航空には「ダッカーヤンゴン間」という小さな機体しか登場経験がなかったため、エコノミークラスでは席に画面等がついていないのかと思っていましたが、さすが7時間近くの直行便ですので、しっかり席にも画面が備え付けられているのが標準仕様になっていました。 また窓は「電子シェード」が採用されており、従来の物理的なシェードを上下させるものはついておらず、自動で遮光、透過されるような窓になっておりました。 これはCAさんが一斉操作ができるそうで、従来のような離着陸の際の「席を回ってシェードの上げ下げを依頼する」という行為が省略され、CAさんにも好評なようです。 もちろん乗客側も窓下のボタンで、自由に透過度は変更できます。 成田→ダッカ便は日中でのフライトですので、それでも「窓が熱くなるのでは? さすがに日差しは強いのでは?」と危惧していましたが、それはまったく問題なく、それこそ物理シェードに比べても日差しに強かったです。 成田→ダッカの行程は昼間の便であるため、左側座席に座ると、晴れた日にはしっかり富士山が見えます。 機内食は、離陸後1時間ほどと、着陸1時間ほどまえに2回でます。 バングラデシュらしくカレーが中心だと思いますが、もちろん依頼すれば他にもありそうです。 なによりも「直行便」の良さは、「到着したらすぐダッカ」という便利さ。 7時間飛行はなかなか身体もつかれますが、「日本からすぐダッカ」という経験は初めてでしたので、やはり感激しました。 少し心配なのが、「搭乗客の少なさ」です。 採算性があうのか心配になるほど搭乗者が少なかったため、今後も是非継続運行してもらえるよう、皆さん搭乗をしていってほしいと思います。  

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成田⇔ダッカの直行便が2023年9月より就航のアナウンスがありました。

2023年7月26日 バングラデシュのフラッグシップキャリア、ビーマンバングラデシュ航空から「成田ーダッカ直行便」の就航が発表されました。 ビーマンバングラデシュ航空のサイトはこちら 10数年前には直行便の就航があったそうですが、ここ数年はバンコク、シンガポール、香港、マレーシア、中国などの第三国経由でないと入国できませんでした。 頻繁な往来者にとっては良いニュースかと思います。 アナウンスによると9月からの就航になり、フライト詳細は以下になるそうです。 成田→ダッカ 毎週火・木・金 AM11:00発 PM3:00着(7時間) ダッカ→成田 毎週月・水・土 PM11:45発 AM9:15着(6時間30分) 試しにビーマンバングラデシュのサイトから今現在の金額を確認しましたが、エコノミーで片道51,160円~、ビジネスで133,660円~の様です。 出発、到着時間を見てみると成田→ダッカの場合、成田でのチェックイン時間はAM9:00よりですので無理のない時間、対してダッカ到着後は空港を出れるのがおそらく現地時間PM5:00頃、到着日は夜ご飯をダッカ市内で食べて、次の日からの活動になりそうです。 ダッカでウェルカムパーティなどがある場合は、しっかり参加できそうです。 復路のダッカ→成田の場合、夜便なので、チェックイン時間PM9:45からなので、渋滞の読みにくいダッカ市内移動にも無理のない時間、日本の到着はAM9:15なので、空港オペレーションの早い日本では10時~10時30分には空港を出れそうです。 あまり考えたくないですが、元気のある方はそのまま出勤も可能です。 総合的に往路、復路ともチェックイン時間を考慮すると、「別都市からの空港への前日宿泊の必要性」が少ない出発時間です。 ここを考えるとよい時間帯設定のフライトだと思われます。 また第三国経由で日本からダッカに向かう場合、飛行機の搭乗総合計時間はだいたい9時間程度になるため、肝心の直行便の搭乗時間に関心を持っていましたが、ダッカへの往路は7時間、復路は6時間半という事で、たとえば日本からバンコクで6時間、バンコクからダッカが2時間強程度の現状を考えると、第三国での乗り換え時間も考えるとかなりの時間短縮です。 また第三国での宿泊が想定される場合は、金額的にも節約になります。 さらにバングラデシュでは日本人に向けてアライバルビザの無料発行が可能ですので、バングラデシュ訪問はかなり楽になる、と思われます。 就航機体はボーイング787-8になるとの事です。 バンコク⇔ダッカのタイ国際航空は同型のボーイング787-8も飛んでいますが、現状のメインでは若干広めのボーイング777-200が多く飛んでいるようなので、それより「少しだけ小さいな」という感覚かもしれません。 総合的にみると、時間的メリットの大きな直行便就航です。 コロナ禍の収束が見えてきた両国、これからもだんだんとビジネス往来が増えてきそうです。 なによりもフライト就航継続は、搭乗者数の安定。 就航が継続すれば、大きな選択肢の一つになります。

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バングラデシュでの災害。日本人はリスクを再認識するべきかもしれません。

2023年4月6日 先日、ダッカ中心部にある「ボンゴバザール」にて大規模な火災が発生、たくさんの負傷者を出しながらほぼ全焼したようです。 ダッカ在住が長い日本の方ならこの「ボンゴバザール」は有名かもしれません。 大手海外リテイラーによるバングラデシュ委託アパレル生産の中、「検品落ち」した製品が並ぶこともあり、時には「外国人チップ目当てのガイド」も立つことがあるアパレル市場です。 と同時に訪れた方ならよく分かりますが、内部は非常に入り組んでおり、また木造やらブルーシートなどのような極簡易で、そして安全設備などないような市場です。 アパレル品も含め、それこそ「燃焼可能性が高い製品」が所狭しと並んでいるので、一度火災が起きたらこういう結果になる可能性が高かった、といえるべきところでしょう。 ダッカ市としても安全性に憂慮をし、この市場をつぶし10階建てのショッピングモールにする計画もあったようですが、既存のショップオーナーに対しる代替地や金銭的援助などが示されず、結局なぁなぁのままで毎日が過ぎていった中での災害です。 このような市場がまだまだバングラデシュには多くあります。 これらの場所をどのように安全確保していくか、というのはバングラデシュ地元の方たちの考えに依りますが、在住日本人もしくは足を踏み入れる機会のある日本人の方たちは、「日本の常識を取り払って訪問しなければならない」という事を改めて思い知らなければいけないと思います。 日本の施設の安全性と、バングラデシュとでは正直な所まだまだ差があります。 しかし日本に生まれ育った方だと、その「日本の安全性」に慣れてしまい、訪問する施設や場所に関するリスクを甘く考えてしまう場合があります。 ダッカで稀に起きる「地震」でもそうです。 地震大国の我々では多少の地震で動揺することはありません。 これは身体と記憶に身についてしまっているもので、なかなか離れなない感覚ですが、日本とバングラデシュでは「建物の耐震性」が全く違います。 「多少の地震」「多少のガス臭さ」「多少のボヤ」から始まる災害が、バングラデシュではすぐに「避けられないほどの災害」になる可能性があります。 ハイリスクの場所だけでなく、普通に立ち入る建物や工場においても、いつ何時このような災害に合うか分かりません。 決して油断せず行動すべきと、改めて心に決めた災害です。 詳しい記事はこちら

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バングラデシュ首都ダッカ市内に同国初のメトロ開通

2023年1月13日 明けましておめでとうございます。 今年もよろしくお願い致します。   ところで昨年末、押し迫ったころ、バングラデシュの首都ダッカ市内に同国初の「市内列車」が走り始めました。 MRT(Mass Rapid Transit)Line-6、おそらく日本語であらわすと「通称ダッカメトロ6号線」です。(詳細なルートはこちら) バングラデシュ、ひいては首都ダッカ市内の人口過密はすさまじく、さらに輪をかけるように「庶民の足」というものは、例えばこれまで「市内バス」が主なものでした。 大量の市内バスの往来が、ダッカ市内の渋滞原因の一つにあるだろうと思われます。 ここに「市内列車」が開通することにより、人々の暮らし、また移動にに大きな変化を生むことが期待されます。   さてこのダッカメトロ、総工費のうちかなりのパーセンテージを日本のODAが賄って作られています。 これはひとえに、日本人の税金が原資であり、バングラデシュに関わる方、そうでない方問わず、バングラデシュの発展に寄与した結果だと思われます。 あまり押しつけがましいのはどうかと思いますが、今回のメトロの外観は写真の通り「バングラデシュの国旗色と日本の国旗色のコラボレーション」というものになりました。 加えて「日本の協力でダッカメトロは作られた」という認識はかなり広がっているようで、今後の日本ーバングラデシュの国民感情の中にも良い影響が与えられるのではないでしょうか?  

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バングラデシュの国民的スポーツはクリケット、そして。。。?

日本における「国民的スポーツ」といえば何を思い浮かべるでしょうか? 相撲? プロ野球? もしくは柔道? 「国民的スポーツ」を「国を象徴するスポーツ」と捉えるなら「相撲」や「「剣道」「柔道」など日本に起源をもつスポーツでしょう。 また「国民の人気のスポーツ」といえば一昔であれば「プロ野球」であり「サッカー」など。 そして「日本が強いスポーツ」と言ったら、「レスリング」なども思い浮かべます。 ですので「国民的スポーツ」という概念はなかなか難しい概念ですが、ことバングラデシュもそうかもしれません。   バングラデシュにおける「国民的スポーツ」は? これはおそらく「英連邦王国」に共通して人気の「クリケット」でしょう。 日本ではなじみがありませんが、人口過密地帯であるインドやバングラデシュなどで競技人口が多いため、全世界のプレーヤー絶対数ではサッカーの次くらいにあります。 2000年代初頭にはバングラデシュでもクリケットのワールドカップが開催されました。 という事で「バングラデシュにおける国民的スポーツはクリケット」で異論はないでしょう。   しかし実はバングラデシュ国民が盛り上がるスポーツ、というかイベントがもう一つあります。 それは「サッカーワールドカップ」です。 ことしは中東カタールで開かれますが、バングラデシュは昔から「出場はないものの、大熱狂するイベント」として知られています。 一次はワールドカップ期間中に市内には「ブラジル」や「アルゼンチン」など、応援する国の旗が町中になびき、また路上でも出場各国の旗が売られ国民が大熱狂します。 それを目の当たりにすると「ここは一体どこだろう?」と思わせる光景です。 あまりの大熱狂に「他国の旗が所狭しと掲げられるのは好ましくない」と当局が禁止命令を出す始末です。 今回のワールドカップ開催も、バングラデシュ国内新聞の一面掲載です。 どこが勝つかは分かりませんが、この一時のイベントを楽しみましょう。

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