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親日国バングラデシュでのビジネス
日本での知名度とは反比例するようにバングラデシュはかなりの「親日国」です。
海外ビジネスの成功の一つは相互信頼性
海外とビジネスをするときの大きなファクターとなるのが「お互いを信頼できるか?」という事です。
バングラデシュとピン札
「ピン札」 正式名称は「新札」でなく「新券」というらしいのですが、日本ではおめでたい席、たとえばご祝儀のときなどに用意して入れます。
バングラデシュの経済安定成長
昨日IMF(世界通貨基金)よりバングラデシュの2012年~2013年の経済成長率予測が発表され、6.1%の経済成長率が予測されました。
バングラデシュビジネスと、東南アジアビジネス
中国での反日デモ以来、中国を出て他の国に進出しよう、いわゆる「ネクスト・チャイナ」「チャイナ+1」という行動が思ったより前倒しで現実的なものになりそうです。
バングラデシュのイード・ウル・アズハーについて ~その3~
バングラデシュのイード・ウル・アズハー(イード・アル・アドハー)について簡単に2回述べましたが、今回は、その際に行われる帰省ラッシュについてです。 イードと呼ばれるイスラム圏の大きな祝祭日と共に、イスラム各地では「帰省ラッシュ」「旅行ラッシュ」が訪れます。 そう考えるとイスラム圏の2回の「イード」というのは日本の「正月」と「お盆」のようなイメージなのかもしれません。 しかしその間隔がわずか2カ月ほどなので、だいぶ急いた間隔がありますが。 特に世界最高の人口密度を誇るバングラデシュではその帰省ラッシュの「乗車率」もとんでもないものがあります。 写真に見る列車もそうですが、船などもギリギリ一杯の乗客を乗せるため、何時沈んでもおかしくないような状態で航行します。 日本の駐在員の方々も、この時期にバングラデシュ国内旅行や海外に行かれる方も多いですが、個人的意見としてはこの時期に列車や船などのローカルな手順で旅行しないことをお勧めします。 さきほどお話ししたように、乗車率無視で乗客を乗せるため、この時期の事故のパーセンテージは普段の数倍可能性が高まります。 こういう時は乗車人数が決められた「飛行機」などを利用した移動をお勧めします。 このとんでもない乗車を見るのだけなら、面白いのですが・・・。
バングラデシュのイード・ウル・アズハーについて ~その2~
イスラム圏における2大祝祭であるイード・ウル・アズハー(イード・アル・アドハー)についてもう少し詳しく解説をしたいと思います。 このイード(祝祭)は別名「犠牲祭」と呼ばれ、この時期に羊やウシ、ラクダやヤギなどを神への生贄に捧げます。 これはユダヤ教・キリスト教・イスラム教、いわゆるアブラハムの宗教の「創世記」の中に出てくる故事、アブラハムの試練の一つとして数えられています。 「神はアブラハムの信仰心を確かめるために、最も大切なものを生贄に捧げよと命じ、アブラハムは自分の最愛の息子を捧げようとしたところ、アブラハムの信仰が確かなものと悟り神が制止に入った。その代わりアブラハムは周囲を見渡し、茂みに角を絡ませた雄牛を神に捧げた」 という逸話から来たものです。 個人的には「ずいぶん酷な事で信仰心を試すなぁ」、と思いますがこれには諸説あり、それまでの神への人身御供(いわゆる人柱)の習慣を絶つためなどの話も出ています。 という訳で、この故事をなぞりイスラム諸国でも羊やウシ、ラクダやヤギなどを神への生贄に捧げ、信仰心を表わすのだそうです。 仕事関連もこの時期はお休み。 先日の断食明けのイード(祝祭)と共に、ボーナス時期になりそれと共に大変な帰省ラッシュが行われます。
バングラデシュのイード・ウル・アズハーについて
バングラデシュでは10月末に今年2回目のイードと呼ばれる大型祝日が行われます。
バングラデシュのビジネスホテル事情
バングラデシュのホテル、特にダッカ市内、低所得の国にかかわらず比較的金額が高いと思われます。
バングラデシュにおける「選挙時内閣」とは?
現在、バングラデシュでは来年に行われる総選挙に対して「選挙時内閣」が作られるか、作られないかで議論が白熱しています。 選挙時内閣、バングラデシュの新聞では「poll-time government」や「caretaker government」と表記されます。 これは選挙の際に「臨時で作られる内閣」であり、選挙に対してあくまで第三者的関与をする機関です。 選挙が終われば、選挙の結果の中で選ばれた「新内閣」が仕事を引き継ぐため、〇ヵ月程度の短い内閣です。 ここで日本人が思うのが「選挙管理委員会」は無いの? という事ですが、一応バングラデシュでも「選挙管理委員会」の立場で動く機関はあるようですが、時の内閣がその機関の要所に、自分たちの影響のもとに動く人間を入れたりするため、形骸化しています。 そのため次回選挙時にニュートラルな立場の「選挙時内閣」というものが形成されるかどうか議論が白熱しています。 最高裁判所は昨年の判決で「選挙時内閣」の項目を削除しました。 野党はそれに対して「選挙時内閣項目の復活」を要求しています。 この最高裁の決定にも「与党の根回し」が感じられます。 一応の民主主義国家を謳っているバングラデシュですが、こういうところに「法治国家」でなく「人治国家」の姿が垣間見れます。 三権分立が確立されていない証拠です。 与党党首であるシェイク・ハシナ首相は「一時的とはいえ選挙で選ばれていない人間が内閣を率いる事は良くない」というスタンスを述べています。 ハシナ首相の意見は「三権分立は確立されていて、最高裁の判断は与党の影響下で行われたものではない」 「選挙管理委員会があるのに、選挙時内閣が形成されるのはおかしい」というものです。 それは一理ありますが、「選挙管理委員会」が機能していない事に気づいている国民にはこの考えが浸透しません。 次回の総選挙は2013年の予定です。 バングラデシュは独立後41年経っていますが、その初期の半分は独立カリスマたちによる統治が長く、次回の総選挙で「5回目」の選挙というまだ若い国です。 今、本当の民主主義が形成されるかの瀬戸際を迎えています。