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リキシャ引きのビジネスモデル
バングラデシュを象徴するものといえば「リキシャ」 後ろに人を乗っけて走るあれ、です。 現在バングラデシュの首都ダッカではかなり多数のリキシャが走っていて、交通渋滞の原因になっている、とささやかれていますが、郊外から資本もなしに出てきた人たちにとって「身体が資本」のリキシャは一番手っとり早く稼ぐ方法とも会ってなかなか減る傾向もありません。 さてこのリキシャ引きがどれだけ1日で稼ぐか? 現在のレート1タカ=1円でイメージ下さい。 たとえば外国人就業者に雇われるドライバーなどの月給は1万タカ前後と言われています。 彼らは英語を操り、外国人に対して応対をしています。 工場の人工になるともちろん1万タカは切ってきます。 5000タカ程度の月収の工員も多いでしょう。 対してリキシャ引きに話を聞くと、一日の収入は「400タカ前後」との事です。 最近のインフレにより、どれだけ近い距離を走ってもリキシャ引きには最低10タカはあげるのがダッカの感覚になっています。 そうすると10タカの場合でも40人。 時に遠くにお客を乗せれば30タカ程度もらえる事もあります。 結局平均すれば25~30人程度の乗車をこなせば400タカですから、リキシャ引きの話もまんざら嘘でもないでしょう。 月平均25日働けば、もうこれで1万タカです。 リキシャはレンタルでかりているので、胴元に1ヵ月どれだけ払っているか分かりませんが(ホントは少し知っていますが)、自分の努力次第で「学のないものが、手軽にそれなりの収入を得られる手段」としては良い手段なのでしょう。 リキシャ引きが減らない訳です。
断食は太る?
最近、日本でも過剰なダイエットは逆に肥満を増殖させると言われています。 3食バランス良く食べて、身体を動かしたりすることが最も効果的と言われています。 もっともいけないダイエットが「食事を抜く事」と言われていますね。 さて、そこでイスラム諸国の食事を抜く時期、「断食」 先週の末より始まった「断食月(ラマダン)」は同じくイスラム諸国の人を太らせる、と言います。 なぜ断食で太るの? 実は、断食の時間帯以外の「食べ貯め」がすごいんです。 断食は何度かとりあえげているように日の出、日の入りの間。 決して1日中食べない訳ではありません。 夕方6時40分ごろに街に響き渡る「お祈りの声」と共に「イフタール」と呼ばれる断食後の最初の食事をとります。 伝統的な「イフタール食」は様々な揚げ物やプレッツェルに甘い砂糖をかけたものなど、なぜか太る要素の多いものばかり。 最近は様々なレストランで工夫を凝らした「イフタール食」を用意していますが、やはり現地の方は伝統的なイフタール食を好むようです。 そしてその後しばらくしたら、しっかりとした夕食も取ります。 そして就寝 さらに朝方になると、5時くらいに起床。 そこからイスラム教で決められた断食開始前までに、しっかりと「食べ貯め」をします。 人によってはここから出勤前に更に軽い就寝。 とにかく夜のうちの食べる量が半端ないです。 それゆえに断食期間のスーパーの混みようは半端ないです。 イスラム諸国の「断食は太る」というのは、そういう事なんですね。
イスラム諸国でラマダン、断食月が始まる。
バングラデシュを始め、イスラム諸国ではこの土曜、金曜から「ラマダン」いわゆる断食月が始まりました。 イスラム教徒はこの1ヶ月間、日の出から日の入りの間は水も含めて食べモノを取りません。 これは宗教的な意味合いから来ているもので、「貧困者の生活を皆で分かりあおう」というものから来ている説もありますが、意外とこちらの人は「まぁ、昔からそうだから」と簡単にとらえている人も多いです。 さていくら日の出から日の入りの間とは言え、水も飲まないのは苦しいところ。 もちろんこの時期も子供や妊婦、または肉体労働者などは断食をしなくても良い事になっています。 もちろん我々外国人もそうです。 ではどのように食事をするか? 実はここが首都ダッカ。 意外と外国人地区は空いている店も多く、そこで食事は意外と簡単に取る事はできます。 路上のお茶屋なども「幕を張られていて」断食中の人を刺激しないようにしながら営業している事も多いです。 ここは我々外国人も、なるべく断食中の人の事も考え、みなさんの見える前では食事に口を付ける姿は見せない方が良いでしょう。 なるべく家の中か、お店の中でお食事を楽しんで下さい。
バングラデシュの香り付きティッシュ
バングラデシュに限らず、海外で日本人が感じるカルチャーギャップについて「香りつきティッシュ」があります。 最近は日本でも洗濯やタンスの中に衣類と共に入れ「香りを付ける商品」がじわじわとヒットしていると言う事ですが、もともと日本人は世界でも「無臭」が好きな国民のように思います。 そこでタイトルにある「香り付きティッシュ」なんですが、バングラデシュはほとんどのティッシュは香り付きの場合が多いです。 香りと言っても「さわやかな香り」なんですが、無臭のティッシュに慣れている日本人にとってはどうしても違和感が抜けません。 とくに食事中にこれらのティッシュを使うと、「食べモノの匂い」と「ティッシュの匂い」があまりにミスマッチでどうしても気になります。 そこでなんとか見つけたのがある一つのティッシュ。 某メーカーの某商品なんですが、これは日本のものと同じように無臭のティッシュです。 結局、私もこのティッシュを常用しているのですが、現地駐在員の日本人の方達のおうちを良く見ると同じティッシュが・・・・。 やはり日本人は「無臭のティッシュ」を選ぶのだなぁと思い、その国民性を再確認しました。 ぜひ、それがどのティッシュか探し当ててみて下さい。
バングラデシュの雨季
バングラデシュをはじめ南アジア諸国では「雨季」の時期が始まりました。 この「雨季」 バングラデシュのネガティブ・イメージである「洪水」と結びついて考えられてしまう事も多いですが、この雨によってもたらされる恩恵も忘れてはいけません。 まず最も大きいの農業への恩恵 「黄金の国ベンガル」と言われた豊穣の土地をはぐくむにはこの雨が欠かせません。 そして一般人である我々にとって最も大きな恩恵が「気温の低下」です。 南アジアと聞くと「暑いのではないか?」「暑さに苦しむ」などイメージしやすいですが、バングラデシュでは3月、4月の事。 その後、この訪れる雨季の「雨」により大幅に気温を下げてくれます。 もしかしたら日本の夏よりも涼しいかもしれません。 バングラデシュの人達も、この雨は歓迎しています。 子供たちも雨にぬれる事を気にせず、そとで気持ち良く雨にあたっています。 バングラデシュの雨、決して悪いものではないのです。
バングラデシュでの両替
バングラデシュでバングラデシュ通貨「タカ」への両替について気になる方も多いかと思います。 結論から言うと、日本円をそのまま持ち込んでもタカに両替は簡単です(特にダッカ市内)。 たまに「日本円をドルに交換してから持ってくる」という方もいますが、手数料が2重にかかるためおすすめしません。 非居住者であれば外貨として5000ドルまでは申告なしで持ち込めます。 バングラデシュの国際玄関口「シャージャラル空港」内にもいくつか銀行が開設してあり24時間両替をすることが可能ですが、交換レートがあまり良くないため、こちらでの両替はさしあたっての1~2万円ほどの両替にとどめておき、それから後の両替については街に点在する「両替屋」でされる事も一つの手です。 この両替屋ですが、俗に言う「闇両替」でなくきちんとバングラデシュ政府に営業許可をとった店で、街中にたくさんあります。 例えばダッカ市内の外国人居住区であるグルシャン地区には30~40近い両替屋が「money exchange」という看板を掲げております。 ここでは銀行より高レートで日本円もそのままタカへ両替できます。 ただしいくつか注意点が。 ①両替してもらったタカは必ず数量をその場で数えて下さい。 ②あきらかな偽札が無いように、しっかり確認下さい。 ③日本の旧1万円札(福沢諭吉であるが、ホノグラムが付いていないもの)は交換レートが下がるか、交換できない場合があります。 ④両替屋の出入りの際はスリなどに十分注意して下さい。 以上を注意すれば街中での両替も簡単です。 もちろん店ごとに交換レートが違いますので、いくつかの店を回りながらもっとも高レートのお店を探して下さい。
モスクの中身は何がある?
イスラム教のモスク、馴染みのない日本人には何かしら興味深くもあり、畏敬の腑を感じる場所でもあるのではないでしょうか? そのモスクの中と言うのは、日本人にとっては拍子抜けくらい何もないような場所です。 実はイスラム教は「偶像崇拝」を禁止している宗教です。 「神様の姿を人間ごときが作り出すなんておこがましい」という考えのようです。 ですから仏像やキリスト像ような類のものはありません。 では、何に向かってお祈りを捧げているのでしょうか? ご存知の通り、イスラム教の聖地「メッカ」の神殿に向かってお祈りを捧げています。 という事で、モスクのなかにはメッカの方向に対して「ミフラーブ」という名前の窪みがあります。 この窪みは、当のメッカのカアバ神殿を除き全てのモスクにある窪みのようで、みなさんここに向かってお祈りを捧げているようです。 モスクの中はそれ以外珍しいモノはありません。 イスラム教の方の了解を得てモスクに入る機会がある方は、ぜひご確認ください。
南アジア独特の数値のケタ区切り
「Lac(ラック)」や「Crore(クロール)」 何の事かわかりますでしょうか? 実はこれらは南アジア独特の数値の「桁区切り」単位です。 「1 ラック」は「10万」 「1クロール」は「1千万」を表します。 英語のお金のケタ区切りは、だいたい3ケタ区切りです。 1000で「サウザント」、1,000,000で「ミリオン」、1,000,000,000で「ビリオン」、1,000,000,000,000で「トリリオン」という単位ですね。 日本は4ケタ区切りですが、表記は欧米式の3ケタ区切りなのは日本で商売されている方の中ではご存知の通りです。 しかしバングラデシュやインドでは、この「ラック」や「クロール」を用いて2ケタ区切りになります。 さらに戸惑う事がもう一つ。 1000までの単位は、欧米式と一緒の区切りなのです。 具体的に説明すると 「1000」までは普通。 これが10万になると1,00,000となり「1ラック」 1000万になると1,00,00,000となり「1クロール」と呼びます。 さらに1,00,00,00,000となると「1ハンドレッド・クロール」です。 結局、一番末尾だけ3ケタ区切り、そこから先は2ケタ区切り表記になると行く事です。 詳しい事はこちらを見て下さい。 生活をする上では馴染みのないこれらの呼び方。 しかし商売上では必須の呼び方ですので、南アジアでビジネスをされる方は是非覚えて頂きたいものです。
バングラデシュのお札には穴が!!
バングラデシュの通貨は「タカ」と呼ばれます。 現在流通しているのは9種類の紙幣(1タカ、2タカ、5タカ、10タカ、20タカ、50タカ、100タカ、500タカ、1000タカ)と8種類の硬貨(1パイサ、5パイサ、10パイサ、25パイサ、50パイサ、1タカ、2タカ、5タカ)が存在しているようですが、そのうち1タカ札、1~25パイサ硬貨は今では流通量が少なくほとんど見る事はありません。 現在2012年5月現在、日本円とバングラデシュタカとの為替はほぼ1:1。 バングラデシュで提示されるお金を、そのまま日本円と考えて購入されてもほとんど同じと言う事です。 さてバングラデシュのお金「タカ」ですが特に100タカ、500タカ、1000タカですが、良く見ると穴が空いているモノがあります。 写真の500タカ、中央左側に穴があいているのが分かるでしょうか? このような状態です。 実はこれ、銀行から100枚単位でお金が流通する際に「帯札」の名残なんですが、こちらバングラデシュでは帯でなく、大きなホッチキスでガチン!と留めてしまいます。 普段から「お金を大事にしなさい」と教育されてきた日本人には理解しがたい習慣ですが、これは「銀行員などが不正にお金を抜き取らない為」と言われています。 穴のあいたバングラデシュのお金、現地では珍しいモノでもなんでもないですが、一度ご体験ください。 ただし、日本に持ち帰っても両替はできませんので、かならずバングラデシュでの再両替をお忘れなく。
「商業エリア」? 「居住エリア」?
バングラデシュの住所表記に時々現れる「C/A」や「R/A」という表記、これがどういった表記がご存じの方はいらっしゃるでしょうか? これは 「C/A」が「commercial area」の略、すなわち「商業エリア」。 「R/A」が「residence area」の略、すなわち「居住エリア」です。 バングラデシュは安全面の考慮でしょうか、明確に「商業エリア」と「居住エリア」が別れている地域が多いです。 特に首都ダッカは特にかもしれません。 バングラデシュでビジネスをする上での必須免許が「営業許可証(Trade License)」ですが、基本的に「居住エリア」でとれる事はなく、多くは「商業エリア」での取得が必要になっています。 しかし家内制工業のような所はどうしているのでしょうか? これにはいろいろな方法がありますが、多くは「知人の住所を間借りしている」という形で切り抜けている事がおおいと思われます。