アジアの可能性
日本は「アジア」と呼ばれる地域の中では稀有な存在です。
労働賃金だけを見ても近隣諸国を圧倒し、また近隣諸国は総じて発展途上の過程にあります。
しかしIT化による情報流通技術は貧富の差も感じず等しく上昇し、いまや文書伝達においては国内に支店を構えるのと同じようにタイムロスを感じなくなっており事業のアウトソーシングに、もはや国境はありません。
労働賃金の安価なアジア各国はこれからも優良な日本企業のパートナーとして存在意義を保ち続けるでしょう。
またアジアを消費市場として見た場合、圧倒的な人口と今後予想しうる中間層の上昇は、最後の巨大なマーケットとして世界中から熱い視線を注げられるのは間違いありません。
かつてマレーシアのマハティール首相は「ルック・イースト政策」として日本の勤労倫理を称えてくれました。
今、日本は「ルック・ウエスト」として中国にとどまらずその他のアジア諸国にも、より強く目を向けていくべきと考えます。