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バングラデシュでの学生デモは、約1カ月で首相の退陣にまで発展しました。

2024年8月6日

日本の報道でも取り上げられているように、バングラデシュでは昨日、「現職ハシナ首相が辞任、国外へ脱出」という事態になりました。

すぐにバングラデシュ軍トップが「次の政治体制が確立するまで暫定政権を組織する」と発表しました。

7月1日、バングラデシュ高裁が出した「バングラデシュ独立戦争英雄子孫への公務員採用優遇枠撤廃は違憲」という判決に端を発したデモは、当初穏やかに始まったものの、治安部隊によるデモ鎮圧の中で被害者が出た報道をきっかけにして、徐々にヒートアップ。

報道をきっかけに全国の大学を中心に学生たちのデモが広がっていき、やがてハシナ首相政府に不満を持つ国民も合流して、バングラデシュ全土でデモ参加者、鎮圧側双方に死傷者を出す事態に発展。

7月末に、デモのきっかけになった「バングラデシュ独立戦争英雄子孫への公務員採用優遇枠」を縮小させる判決をバングラデシュ最高裁が出したことにより、一次鎮静化を見せると思われましたが、その週末にデモは「ハシナ首相退陣」を一転要求に絞り再発。

週末だけで多くの死傷者を出す、さらに激しいデモに発展し、結局8/5日の月曜日にはデモ隊が首相公邸に押し掛けるという動きも見せたため、ハシナ首相が辞任表明、そのまま国外に脱出、という流れになりました。

基本的に私たちは「バングラデシュの事は、バングラデシュ人が決めるので、軽々に批評できない」という考えですので、今回の双方の主張にも全く批評する考えは持っておりません。

ただ近年の選挙が正常だったかの判断はありますが、2006~7年まではバングラデシュでも「選挙による政権交代」が実現してきた国ですので、本来は国民の意思を「正常な環境下での選挙」という形で実現出来たら、このような多くの死傷者を生まなくて済んだと思うと、残念でなりません。

バングラデシュでは大統領が「議会と政府が対立して政治的混乱が起きた際は、議会を解散して暫定政府を発足させる権限」を持ちますので、このまま「議会の解散、総選挙へ。 正式な政権が発足するまでは暫定政権による行政執行」となると思われます。

とにかく今回のハシナ首相退陣に依って、「国民の過度なヒートアップ」が収まる事を期待するしかありません。

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