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バングラデシュでの災害。日本人はリスクを再認識するべきかもしれません。

2023年4月6日

先日、ダッカ中心部にある「ボンゴバザール」にて大規模な火災が発生、たくさんの負傷者を出しながらほぼ全焼したようです。

ダッカ在住が長い日本の方ならこの「ボンゴバザール」は有名かもしれません。

大手海外リテイラーによるバングラデシュ委託アパレル生産の中、「検品落ち」した製品が並ぶこともあり、時には「外国人チップ目当てのガイド」も立つことがあるアパレル市場です。

と同時に訪れた方ならよく分かりますが、内部は非常に入り組んでおり、また木造やらブルーシートなどのような極簡易で、そして安全設備などないような市場です。

アパレル品も含め、それこそ「燃焼可能性が高い製品」が所狭しと並んでいるので、一度火災が起きたらこういう結果になる可能性が高かった、といえるべきところでしょう。

ダッカ市としても安全性に憂慮をし、この市場をつぶし10階建てのショッピングモールにする計画もあったようですが、既存のショップオーナーに対しる代替地や金銭的援助などが示されず、結局なぁなぁのままで毎日が過ぎていった中での災害です。

このような市場がまだまだバングラデシュには多くあります。

これらの場所をどのように安全確保していくか、というのはバングラデシュ地元の方たちの考えに依りますが、在住日本人もしくは足を踏み入れる機会のある日本人の方たちは、「日本の常識を取り払って訪問しなければならない」という事を改めて思い知らなければいけないと思います。

日本の施設の安全性と、バングラデシュとでは正直な所まだまだ差があります。

しかし日本に生まれ育った方だと、その「日本の安全性」に慣れてしまい、訪問する施設や場所に関するリスクを甘く考えてしまう場合があります。

ダッカで稀に起きる「地震」でもそうです。

地震大国の我々では多少の地震で動揺することはありません。

これは身体と記憶に身についてしまっているもので、なかなか離れなない感覚ですが、日本とバングラデシュでは「建物の耐震性」が全く違います。

「多少の地震」「多少のガス臭さ」「多少のボヤ」から始まる災害が、バングラデシュではすぐに「避けられないほどの災害」になる可能性があります。

ハイリスクの場所だけでなく、普通に立ち入る建物や工場においても、いつ何時このような災害に合うか分かりません。

決して油断せず行動すべきと、改めて心に決めた災害です。

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