バングラデシュと日本の道徳観念
バングラデシュが独立して約40年ほど、未だアジア最貧国の一つと言われています。
かたや日本は戦後の荒野からわずか20年でオリンピックを開催し、新幹線を走らせました。
もちろん環境やとりまく世界状況は違えど、この差はどのようなところから来るのでしょうか?
専門家ではないので詳しいことは分かりませんが、日本の戦前の就学率はすでに95%を超える数値があったそうです。
聞くところによると1905年(明治中期)にはこの数値ををすでに超えていたそうです。
かたやバングラデシュは総就学率としてすでに95%を超えているようですが、現在でも純就学率というと80%を少し上回ったところだと聞いています。
これがバングラデシュ独立戦争前というと、どの程度の数値かわかりません。
両国とも戦後の荒廃の中立ち上がるわけですが、日本人には学習能力の高さと学校で教わってきた「道徳観」というものがあった。
かたやバングラデシュでは現在でも、道にはごみ箱があるのにもかかわらず、ポイ捨てをしてしまう道徳観念。
先日、日本人学校で教鞭をとっておられる先生にお伺いする機会がありましたが、「外国に来て改めて感じたが、日本の道徳教育は優秀だと思う」という言葉を聞きました。
それと同時期に、バングラデシュ学生の日本語スピーチコンテストの中で、ある学生が「バングラデシュで一番きれいな場所はどこだと思いますか? それはごみ箱の中です。 ごみ箱があるのに、それを使うという意識が根付いていないのです」という話があったことを聞きました。
これは人々の意識の中で大きな差を生んできます。
バングラデシュは現在が高度成長期かもしれません。
今現在は、一握りの人間たちが富を握っていますが、だんだんと底上げされてきている感もあります。
それと共に学習意欲や、純就学率も上がり、モラル教育も向上する事でしょう。
その時こそ、本当にバングラデシュの国力が見えてくるのかもしれません。
我々、、日本人がどのようにしてそれに貢献できるか、模索する日々が続いています。