バングラデシュの不幸な船舶転覆事故
バングラデシュでまたしても不幸な船舶転覆事故が起こりました。
今回は200人近い乗客の乗った船です。
先日は韓国の船が転覆し、大勢の高校生を含む犠牲者が出て日本でも大きなニュースになりました。
バングラデシュはそれに続いたこともあり、日本でのニュースに大々的に取り上げられましたが、残念なことに大小かかわらずバングラデシュにはこういったニュースが頻繁にあります。
バングラデシュは大きな川に国家が分断され、まだ連絡橋などがない場所も多いため、首都ダッカと地方都市への行き来に頻繁にフェリーが使われます。
日本のように「スケジュール通り」が徹底されていないバングラデシュでは、船の管理者も「時間に遅れても、乗せれるだけ乗せてしまおう」という心理が働くようです。
時として、非常に多い人が乗船することがあります。
とくに今回の事故は、日本でいう「正月・盆休み」のUターンラッシュ。
日本の情況と同様に、バングラデシュの航路はとんでもない乗船率になります。
そして今回のような事故。
大変痛ましいです。
飛行機や船の事故は、一つ間違えば即大参事です。
現在、バングラデシュは大きな河川に橋を架ける計画を進めていますが、完成はまだまだ先になるでしょう。
「橋ができれば、事故は防げる」という簡単な状況ではありませんが、それでも橋のある航路における船の事故は激減する、また交通も円滑に進む可能性がぐっと高まります。
バングラデシュ人民の倫理観を著しく伸ばすのは、橋を架けることより時間がかかることです。
まず物理的に少しでもこのような事故を回避する方法を進めていくしかないのかもしれません。