バングラデシュの安全性
「バングラデシュは安全ですか?」という質問を良く受けます。
ここで言う「安全面」というのは、体調面や風土などいろいろな意味に取れますが、今回は「外国人に対する犯罪に対しての安全面」を考えてみましょう。
バングラデシュとのビジネスや訪問、駐在を考える際にやはり一番最初に来るのがこの件であると言うのは誰でも同じ事です。
個人的な結論から言うと、「バングラデシュは外国人に対して安全な国に入る」と考えています。
外国人自体が少数なバングラデシュでは、まだまだ外国人は「お客様」という感覚が高いように思われます。
また外国人自体が珍しいので、初めて訪れる方はまわりのバングラデシュ人の凝視の視線に耐えなければなりません。
かといって彼らは「獲物を狙う目つき」で我々を見ているのではなく「興味があってみている」というのが正しい認識であるような気がします。
初めて行く海外では訪れる外国人の方がドキドキしてしまいますが、バングラデシュでは訪れた外国人に対して純真なバングラデシュ人の方がドキドキしている事も多いです。
それくらいのレベルです。
もちろん首都ダッカでは最近は外国人に慣れた人も増え、外国人を狙って話しかけている輩も見ますが、他の観光都市に比べ格段に少ないのが実際の感想です。
またバングラデシュのネガティブニュースとして取り上げられるホルタル(ゼネスト)ですが、これも「この期間に車などに乗って頻繁に出かけない」や「ストライキや行進が行われている所に興味本位で見に行かない」という最低限の事を守っていれば、さほど危険な事はありません。
先日も、ダッカ国際空港に車で向かった外国人に対して誤って危害を加えてしまった、とデモ主催者が公式に謝罪をしていました。
逆に言えば、それだけ外国人は守られていますし、外国人を傷つけた事にかんしての国民の非難は大きいモノがあります。
この話を聞いて「まったく無防備で良いんだ」という認識ではいけませんが(日本と言う国は世界でも極端に治安が良いため)、諸外国に比べてバングラデシュは外国人に対して安全な国に入るという考えはそこまで的を得ていない事もないと思われます。