2018年、あけましておめでとうございます。
あけましておめでとうございます。
2018年も明け、早速仕事始めになります。
バングラデシュでは「西洋暦の新年」に当たる1月1日はさほど重要視された日ではなく、バングラデシュで「新年」というと4月14日に祝われる「ベンガル暦新年(Pohela Baishakh)」の方が現地の方にはしっくりくるでしょう。
しかし昨今では若い世代を中心に、「西洋暦の新年1月1日」も祝われる傾向があり、首都ダッカでは多少なりとも打ち上げ花火が上がったり、町から「happy new year」の声も聞こえることが出てきました。
しかしどちらかと言えば、日本人にとってのハロウィンやクリスマスのように、純粋に祝う気持ちよりも、「イベント的要素の祝い方」に近いように見えます。
とは言っても、バングラデシュでは国教がイスラム教であれ、クリスマスや仏教の祝日も祝うように、比較的イスラム教以外の文化にも寛容な側面もあります。
今後は「西洋暦の新年1月1日」のイベントも多くなると思われ、また同時に日本のように「自国の文化をないがしろにしている」という年長者や愛国者による「揺り戻し意見」も出てくるのでしょう。
どちらにせよ、昨今は「情報のボーダーレス社会」です。
新しい世代が、外の世界から取り入れた新しい文化を作っていく波は避けられないのだと思います。
さて、それと同時にバングラデシュでは年明けから大寒波に見舞われています。
バングラデシュでの大寒波と言っても、他国のように「マイナス数十度」などの話ではなく、「摂氏一ケタ」程度の話ですが、同じ「摂氏一ケタ」でも日本のそれとは大きく違います。
なにしろバングラデシュではそのほとんどのモノが「寒いとき」を想定しているわけでなく「暑いときにどのように涼しむか」を基本としています。
日本では「南向きの部屋」が好まれますが、バングラデシュでは「直射日光を避ける北向きの部屋」が好まれるのもその一端でしょう。
家屋も基本的に「断熱材」というものはなく、レンガの壁は外気の寒さを直接部屋の中に入れます。
床も石造りが多く、足元から寒さが登ってくるようで、我々日本人にとってもバングラデシュの寒さはとても寒く感じられます。
風がないだけで、部屋の中にいてもほとんど外と変わらない状況です。
市場には昨今ようやく「ヒーター」も出回り始めましたが、現地の方にはまだあまり浸透もしていないようです。
人々は厚着をして、また路上でたき火をしながら暖をとっています。
身体の芯から温めようと、町では若者が「バドミントン」をして暖を取るのを見るのも風物詩です。
またシャワーも冷水中心が多いので、バドミントンで汗をかきつつ、シャワーを浴びない人も多いため、若干「体臭」がひどく感じられるところもこの時期です。
報道によると、バングラデシュ最北西部ロングプール管区の村では昨日摂氏2.6度まで落ち込み、子供を中心に死亡者や病院に駆け込む事態にもなっているようです。
ここまでくると、なかなか許容できない範囲になってきますので、恒常的な対策も練っていかなければならないでしょう。
バングラデシュに対しては日本の報道ではこのような厳しいニュースや、「ロヒンギャ問題」のような世界的問題しか取り上げられない部分もありますが、今年も大小バングラデシュの話題を取り上げていこうと思いますので、よろしくお願い致します。