ダッカの渋滞
ダッカの名物と言えば、さきにあげたCNGやリキシャという乗りモノだけではありません。
それに起因した「交通渋滞」というマイナス要素もダッカ名物と言えば名物です。
写真でお分かりかと思いますが、このウソみたいな渋滞、決して大げさな写真でなく、日常で見られる光景です。
しかし、どこもかしこもこの渋滞が起きているわけではありません。
この渋滞が起こる「ポイント」と「時間」があります。
まず「ポイント」ですが容易に想像できるように、大きな交差点や幹線道路の右折時です。
まずバングラデシュには圧倒的に「信号機」と「右折帯」が少ない。
信号機のかわりには大きな交差点には警察官が立ち、交通を指導します。
しかしこれも警察官の腕次第。
さらに右折帯が無いので右折車の立ち往生が、前進を望む後続車の妨げになっています。
そして「時間」
やはり通勤ラッシュと言われる朝8時~9時前後、さらには帰宅ラッシュである5時~6時前後にはとんでもない渋滞になります。
公共交通機関に列車が発達していないダッカでは、どうしても「道路」ばかりが混む原因になってしまします。
ひどい時には直線距離500mほどの場所が1時間以上かかることも。
この場合は本当に車を降りて歩くなどをした方がよっぽど早い状況です。
しかしこのうち「時間」をずらせば、かなり空いた状況です。
ではその時間とは?
これに関しては「深夜・早朝」と「休日」というキーワードがあります。
やはり規則正しい生活のイスラム教徒が多く、屋外での娯楽施設の少ないバングラデシュではこの二つが重なる場合はかなり順調な交通事情に様変わりします。
世界でも稀にみるとんでも無い渋滞、バングラデシュ経済の「足かせ」と言われますが、交通モラルの向上教育と共に、システム構築が望まれるところです。