Monthly Archives: March 2025
バングラデシュ料理と飲料ボルハニ。味覚と想像が混乱を生みます。
バングラデシュ訪問時にはぜひバングラデシュ料理を楽しんでいただきたいです。 「旅の醍醐味」はいくつもあると思いますが、やはり「食事」というのはなかなか母国に持っていく事が出来ず現地で楽しむに値するものです。 特に「バングラデシュ料理」は日本ではあまりメジャーではないため、滞在時には先入観なくトライして頂きたいです。 数あるバングラデシュ料理の中で、おそらく「必ず食べるだろう」と思われるのが「ビリヤニ」「テハリ」「ポラオ」などの米料理でしょう。 「インド近郊はカレーにご飯じゃなく、ナン」というイメージを持たれる方も多いかと思いますが、インド自体も国土も大きく、「ナンよりライス」という所も多いです。 特にバングラデシュではそれが顕著で、「お米」というのは、バングラデシュでは様々な調理法でたくさん消費されます。 その代表ともなるのが、上に挙げた「ビリヤニ」「テハリ」「ポラオ」などですが、マニアックな事を言えば、「ビリヤニに入ったホクホクのポテト」はとてもおいしいのでお勧めです。 さて、「ビリヤニ」を食べた後に、すこし「緑がかったラッシー状の飲み物」を出してもらえることも多いと思います。 それを「ラッシー」と思ってゴクリといってしまうと、その「味覚と想像が混乱」してしまうかもしれません。 これは「Borhani(カタカナ表記だとボロハニ、ボルハニなどで通じると思います)」という飲み物です。 ビリヤニ的な米料理は南アジア共通で出てきますが、その「付け合わせドリンク」として出てくるボルハニはどうやらバングラデシュ独特のようです。 甘いわけではなく、「どちらかというとドレッシングのような味」といえば、想像と離れていないのかもしれません。 「本物のドレッシングがぶ飲み」はなかなか辛いと思いますが、ボルハニはれっきとした「飲料」です。 「ビリヤニなどは味が強いから、ボルハニで胃を休めるんだ」が、合言葉のような飲み物です。 構成素材は・・・ 伝統的なサワーヨーグルト(ドイ) グリーンチリ マスタードの種 黒コショウ コリアンダー ミント になるようです。 見て分かるように、日本で一般的に飲まれる「果物系の飲み物」ではないため、頭に混乱が出てきてしまうかもしれません。 しかし仄かに香る「ミント味」が、想像との整合性をわずかに保ちます。 どちらかと言うと、あくまで「胃を休める飲み物」であり、その後はミルクティーを飲んでも良いと思います。 ただ、この「ボルハニ」 バングラデシュではとてもよく見かけるにも関わらず、しかし日本ではほとんど見たことがありません。 こういった「味の体験」は、「お土産として持ち帰れない旅の醍醐味」の一つです。 ぜひ、先入観抜きにチャレンジしてみてください。 お問い合わせはこちら
バングラデシュは、パキスタンを新たな調達先として注目しています。
2025年3月12日 バングラデシュはパキスタンとの貿易関係強化から恩恵を受ける立場にある。現地の貿易業者はより競争力のある価格とより幅広い原材料源を得られると楽観的だからだ。 現在、貿易動向はパキスタンに有利で、バングラデシュは同国から綿、糸、織物、必需品を輸入している。 しかし、これらの輸入は、バングラデシュの2大貿易相手国である中国とインドからの輸入に比べるとまだかなり少ない。 歴史的に、バングラデシュとパキスタンの貿易関係は冷え込んでおり、パキスタンが主要な調達拠点となることを妨げている。 例えば、輸出振興局(EPB)によると、バングラデシュは今年度の7月から12月にかけてパキスタンに3,977万ドル相当の商品を輸出した。 2023~24年度、バングラデシュからパキスタンへの輸出は総額6,198万ドルで、2022~23年度の8,359万ドルから31.78%減少した。 バングラデシュ銀行のデータによると、この額はパキスタンからの輸入額3億7,210万ドルと、2025年度7~12月期に大きく上回った。2024年度、パキスタンからの輸入額は6億2,780万ドルで、2023年度の6億9,870万ドルから減少した。 南アジアの2隣国の間には正式な貿易制限はないが、貿易関係が弱いため、パキスタンはまだ主要な調達先として浮上していない。 詳しい記事はこちら
バングラデシュでは米価格は過去最高値、しかし民間輸入業者は傍観です。
2025年3月11日 バングラデシュにおいて、米の価格はおよそ1年半上昇しており、高級品種も粗粒品種も現在史上最高値となっています。 米の価格高騰と昨年8月に水田を壊滅させたバングラデシュ北東部の大洪水を受けて、暫定政府は民間企業による大規模な米輸入を承認しました。 しかし、承認から5か月、数回の延長を経て、データによると、企業は輸入が許可された量を輸入していません。 バングラデシュ食糧省によると、3月第1週の時点で、民間部門は承認された167万5千トンに対してわずか26万3千トンの米を輸入しました。これは許可された量の約17%に過ぎなません。 輸入業者によると、ドルの為替レートの高騰、アマンの豊作、輸入穀物の需要低下により、米の輸入は現在採算が取れない状況です。 しかし、農業サプライチェーンの専門家は、8月の政変により何らかの不確実性が生まれ、民間企業の利益評価と市場予測可能性が低下していると考えています。 一方、当局は、アマンの豊作、安定した公共調達、政府によるスムーズな輸入により、食糧備蓄が強化されたと述べており、地元市場が安定し、低所得者層向けの公共食糧配給プログラムが中断なく運営されています。 詳しい記事はこちら