バングラデシュのボーナス時期
現在ラマダン「断食」月の中盤を迎え、そろそろバングラデシュのボーナス月です。
バングラデシュの通常の会社のボーナス月は年2回。
「イード」と呼ばれる長期休みに先駆けて社員に提供します。
しかしその2回のイード、イスラム暦の関係で毎年移動するのですが、日本の夏冬賞与と違い間隔がとても狭いです。
今年は8月と11月頃。
わずか3カ月の感覚しかありません。
これは「賞与=ボーナス」という日本の考え方というより、「イード」前の「ハッピーマネー」という感覚の方が強そうです。
日本の年末と同じく、このイードではバングラデシュの国民みんなが新しい服を買ったり、親戚一同集まったりする何かと入用な時期です。
その前にこのお金で準備しなさいよ、と言うのが下敷きになっているようで、それが会社員ではボーナスという形態で考えられています。
それを証拠に、このイード前のハッピーマネーは、自宅のアパートの管理人やガードマンなどにも渡されることが多いです。
「お年玉」に近い感覚でしょうか?
イスラム教の教えの一つに「喜捨」というものがあります。
富めるものが貧する者にお金を分け与える事が良しとされています。
今は習慣的に賞与という考えですが、もともとは「喜捨」に近い考えなんでしょうね。