ホンダ社のバングラデシュ製造・販売拠点設置
日本のホンダ、ホンダ技研工業株式会社が二輪製造でバングラデシュ市場に参入すると言う記事が、バングラデシュでも踊りました。
もともとホンダ社はインドのHero Moto Corp.ltdを通じてバングラデシュ市場に二輪を販売してきたものの、製造・販売拠点としての参入を始めると言う事です。
現在のバングラデシュの二輪産業は10万台程度と言われています。
これは人口に対する0,o6%という非常に小さい比率ですが、今後の中間層の増大を見越した先駆けとしての販売拠点設置でしょう。
ホンダ社は中国市場でも日本車参入の「先駆け」となってきました。
インドやハンガリーで活躍する「スズキ社」とはまた違う方向性で勝負されているのでしょう。
現在バングラデシュでは「Walton」というバングラデシュ産を売りにしている会社が二輪の製造・販売を行っています。
合弁企業とは言え、ホンダ社の製造する二輪車もれっきとした「バングラデシュ産」
これからの中間層の伸びに期待されているところも、まさに我々「国際人材交流機構」の考えと一致している所です。
まだまだ「中古車」の活躍が目覚ましいバングラデシュ事情ですがダッカ市内を歩くと若い人たちを中心に、二輪で「渋滞をすり抜けていく姿」も珍しくありません。
「中古車」とは言え、バングラデシュの中古車輸入関税は安くても150%に近く、高いものでは500%ほどかかります。
まだまだ中間層には手の届かない買い物。
その中で「バングラデシュ産」として売り出すホンダ社のバングラデシュ合弁会社は関税も関係なく、彼らにも比較的手の届きやすい価格帯での販売が可能でしょう。
また「ホンダ」という名前は、やはり知名度が高いです。
日本企業のバングラデシュ参入の、また新たな羅針盤ができました。
繊維業関連では一定の知名度があるバングラデシュでの生産。
これからはホンダ社のような「消費マーケット」としての参入も増えてくる事でしょう。
政府はその世界最悪と呼ばれる交通渋滞を鑑み、さらに輸入車の関税を高くしています。
ホンダ社は二輪はもちろん四輪でも市場参入してもらえば、輸入関税を突破し爆発的な販売が期待できるかもしれません。
住民にとってはバングラデシュ政府に同時に交通のインフラ整備も行ってもらいたいですが。