バングラデシュでのビジネスの秘訣 ~その1~
「生産拠点にするか?」「消費市場にするか?」です。
現在、ホンダ社の「消費市場を見据えた生産拠点設置」が話題に上がりましたが、やはり現在でも大きく日本が関係してくるのが「生産拠点」としてのバングラデシュの位置づけです。
この分野に関してのバングラデシュの優位性は
・人件費の安さ
・豊富な人的資源
・親日的感情
でしょう。
まず「人件費の安さ」ですが、現在バングラデシュでは急激な「インフレ」の状態にありますが、まだまだ他国に比べ「人件費の安さ」=「労働コストの低さ」が目立ちます。
この原因として「人口」ともリンクしていますが、やはりこの「人件費の安さ」は、世界で最も人件費の高い国である日本からしたら大きな魅力でしょう。
たとえば現在中国の最高学府である「北京大学」や「清華大学」の卒業生を企業に向かえるとしたら、現地企業であるとしても月額10万円を超える人件費を想定しなければいけないでしょう。
それにくらべバングラデシュの最高学府である「ダッカ大学卒業生」を現地企業に迎える場合は、もちろんその人材の力量に依りますが、初任給としてその3分の1~5分の1くらいを想定しても良いでしょう。
この人件費は年々値上がりはしていくと思われますが、他国との比較の上での「相対的な賃金の安さ」はまだまだ続くと思われます。