バングラデシュのイード・ウル・アズハーについて ~その2~
イスラム圏における2大祝祭であるイード・ウル・アズハー(イード・アル・アドハー)についてもう少し詳しく解説をしたいと思います。
このイード(祝祭)は別名「犠牲祭」と呼ばれ、この時期に羊やウシ、ラクダやヤギなどを神への生贄に捧げます。
これはユダヤ教・キリスト教・イスラム教、いわゆるアブラハムの宗教の「創世記」の中に出てくる故事、アブラハムの試練の一つとして数えられています。
「神はアブラハムの信仰心を確かめるために、最も大切なものを生贄に捧げよと命じ、アブラハムは自分の最愛の息子を捧げようとしたところ、アブラハムの信仰が確かなものと悟り神が制止に入った。その代わりアブラハムは周囲を見渡し、茂みに角を絡ませた雄牛を神に捧げた」
という逸話から来たものです。
個人的には「ずいぶん酷な事で信仰心を試すなぁ」、と思いますがこれには諸説あり、それまでの神への人身御供(いわゆる人柱)の習慣を絶つためなどの話も出ています。
という訳で、この故事をなぞりイスラム諸国でも羊やウシ、ラクダやヤギなどを神への生贄に捧げ、信仰心を表わすのだそうです。
仕事関連もこの時期はお休み。
先日の断食明けのイード(祝祭)と共に、ボーナス時期になりそれと共に大変な帰省ラッシュが行われます。