バングラデシュとピン札
正式名称は「新札」でなく「新券」というらしいのですが、日本ではおめでたい席、たとえばご祝儀のときなどに用意して入れます。
さてバングラデシュでも同じような習慣があります。
それがイスラム圏の「イード」と呼ばれる2大祝日です。
この時期は日本で言う「お盆」と「お正月」のようなお休みで、家族が一堂に集まり歓談し、また企業は従業員にボーナスを払う時期です。
このボーナスに入れるお金が「新券、いわゆるピン札」が良いと言われています。
バングラデシュ中央銀行もその要求に応えるように本日、日曜日から「イード」と呼ばれる10月末の祝日まで発行に応えるそうです。
バングラデシュのお札は私が知る限り世界稀に見る汚いもの。
よれよれであり、しかも札束には「銀行員などの抜き取り防止」のためホッチキスで留めた跡があり、ほとんどのお札に「穴」があいています。
「お金を大事にしないと貧しくなる」と言われて育った日本人には分からない感覚ですが、慣れと言うのは恐ろしいもので・・・。
しかしこの時期ばかりは街にもピン札、新券が出回ります。
企業も早めに発行を頼まないと品切れになるので、ご注意頂きたいものです。
(日本企業は従業員に新札を無理して配らなくても、そこまで従業員は気にしていません)