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バングラデシュの政党

バングラデシュのビジネスにおいて、やはりバングラデシュの政治体制を頭に入れておくべきだと思われます。

バングラデシュは少数政党も多数存在しますが、おおむね2つの大きな政党の動きに左右されています。

それが現与党の「アワミリーグ」と、最大野党である「BNP(バングラデシュ民族主義党)」です。

「アワミリーグ」「BNP」とも、その党首は「女性」

アワミリーグの党首は現首相であるシェイク・ハシナ女史

BNP党首は前首相であるカレダ・ジア女史です。

イスラム社会を考えると、2つの政党の代表が女性なのは少し興味深いところです。

しかもこの二人

「アワミ・リーグ」のシェイク・ハシナ総理は国父ムジブル・ラーマン氏の娘

「BNP」のカレダ・ジア女史はムジブル氏の次に権力を握ったジアウル・ラーマン氏の妻

という立場です。

父と夫、共々暗殺されましたが、その代理戦争のような状況です。

たとえば隣国インドでも初代ネルー首相の娘であるインディラ・ガンジー女史が首相、その息子ラジブ・ガンジー氏も首相、ラジブ氏の妻であるソニア女史がイタリア生まれであるにも関わらず政党「インド国民会議」の代表についています。

そう考えると、このような人選はイスラム社会の慣習と言うより、南アジア特有の慣習のように想像できます。

 

現在外交政策に関して「アワミリーグ」は中道左派で親インド的、「BNP」は民族的右派で親アメリカ的と言われています。

両政党とも現在は中国に対してのすり寄りも見られます。

民衆の支持も、総選挙ごと左右に振れ、そのたびに政策の見直しがあるためなかなか継続的な国家運営が実現されていません。

教育水準の高い家庭では、どちらかと言うと支持政党が存在しなく「できれば第三極が・・」と考えている方も多いのも事実です。

次期総選挙は来年2013年に行われる予定です。

前回の選挙時もかなり混乱しましたが、次回選挙でも同じような混乱が垣間見れるでしょう。

 

しかしバングラデシュも民主主義が根付いてまだ20年ほど。

これからが勝負の時間になって行きます。

 

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