ラマダン(断食月)と就業時間
バングラデシュのラマダン(断食)月の始まりは11日より、という事が発表されました。
バングラデシュにかかわらず、他のイスラム教国でも次々にラマダン開始日が決定されています。
例年、大体1日程度の誤差で始まる日程が主なようです。
企業にとってはぎりぎりになっても会社の休業日などが決められないところがもどかしいところ。
しかしイスラム教国では、これで生きてきたので「要は慣れ」というところでしょう。
バングラデシュの労働法では「工場などの生産関係は週48時間労働、商業関係では週44時間労働」が労働基準として設けられています。
ただしこのラマダン(断食月)の間は、どの企業も4時くらいまでには会社を閉め、従業員を帰らせるところも多いです。
夕方5~6時ほどのお祈りの時間をもって断食時間の終了になるため、その時間帯にイフタールという食事をさせるためです。
夜中まで行っている商店などは、その時間に合わせて商店を閉め、店の中で従業員みんなでイフタールを食べ、少し休憩してから再開しています。
どちらにしても、そこは経営者や管理者の裁量に任されている部分がありますので、日本の方がかかわる場合でも、このイフタール(断食後の初めての食事)の時間はしっかり従業員に与えなければならないと思われます。
日本ではなじみのないラマダン(断食月)、日本企業にとっては少し予定が狂う場合がありますが、念頭において仕事の発注などをされるべきと思われます。