「地獄の沙汰も金次第」バングラデシュの囚人事情
2016年5月17日
ほとんどの人には全く関係ない話、しかし興味深い話が「バングラデシュの囚人の生活」
本日付の英字紙「デイリースター」に、バングラデシュの囚人が収容中にかかる費用が1か月最低でも3万タカ、という話が出ていました。
どこの国でも、囚人の生活は「税金」を基に負担されますが、バングラデシュの牢屋でかかる3万タカは、いわゆる「裏金」です。
3万タカは、首都ダッカ市内で1か月家族生活できる金額であり、牢屋での生活はそれよりも高い、との話です。
これは誰に払うか、というと同じ牢屋房にいる長期受刑者を代表する、いわゆる「牢屋主」
牢屋主は、収容所の管理官に「別の収容者の面倒を見るように」と暗に伝えられ、またおそらくこの牢屋主と管理官は裏でつながっていると思われます。
30000タカのうち1万6000タカはまず囚人が「安全に、トラブルなく就寝できるスペースの確保と食事、トイレ、水の確保に掛かるお金」だそうです。
また残りの1万4000タカは、食事に追加される「たまご」や「魚」「肉」などの費用だそうです。
またこの3万タカは、いわゆる「最低金額」であり、そのほかの費用は全て「別途」との事。
別途費用の一例が記載されています。
家族との面会に300タカ~1500タカ、家族が1000タカを囚人に送った場合は200タカが別途収容所の管理官に行くとの事です。
現在、バングラデシュの牢屋に何人かの「外国人」も収容されているという事を聞いています。
「地獄の沙汰も金次第」とはよく言ったもので、バングラデシュでもそれは変わらないようです。