バングラデシュでの年越しは??
バングラデシュでも西暦2020年が始まりました。
ご存知のようにバングラデシュは「イスラム教国家」
よく聞かれるのは、「バングラデシュでの西暦年越しはどのように祝うの?」という質問です。
バングラデシュでももちろん「西暦」の概念はありますが、それより用いられるのが「バングラ暦」やイスラム教の風習をなぞる時に用いられる「イスラム暦(ヒジュラ暦)」かもしれません。
しかし「西暦との折衷」も多いです。
例えばバングラ暦では「(最初の月の最初の日)」は「Pahela Baishakh」と呼ばれ、祝日は毎年、西暦でいうと4月14日に祝われます。
バングラ暦と西暦は日数的に同じになるため、「西暦でいうと4月14日」が「バングラ暦でいう1月1日」になり、厳密に「西暦と折衷」とは言い難いですが、バングラデシュ全土で祝われます。
西暦と折衷で分かりやすく言えば、中国でも「旧暦で年越し」を祝いながら、「建国記念日は西暦10月1日」と、折衷なのと同様ですね。
日本は明治時代初期に日本独自の祭祀も「西暦」をなぞることに統一されてしまったので、あまり疑問に感じませんが、世界では「独自の暦と西暦の折衷」というのも多いです。
話がそれましたが、「ではバングラデシュでの西暦年越しは???」というとバングラデシュでの西暦年越しは、公的祝日にはなっていません。
普通に就業する会社も多く、現在は期待するようなイベントもあまりないです。
近年は若者文化も発達し、「西暦での年越し」を各種イベントで迎える、という事も多くなっていました。
特に外国人居住区のある地域のホテルなどでは、この日にイベントが目白押し、という時期もありました。
この状況に若干「待った」がかかっているのがここ数年です。
バングラデシュ政府は「西暦での年越し」に対して「全てのバーの閉鎖,DJパーティの禁止」や「大音量の音楽,花火,クラッカー,風船の吹き出しの禁止」などの規制を行っています。
どこの国でもそうですが、集団心理というのはなかなか恐ろしいもので、「人が集まれば何かが起こる」というのはバングラデシュでも同様です。
日本でもハロウィンパーティにおける渋谷区域での大騒ぎに規制がかかり始めたように、バングラデシュでもこのような規制が進んでいます。
年末年始は日本企業も休みの為、日本からの来訪者も多い時期ですが、現在のバングラデシュの「西暦の年越し」は、「ゆったり静かに迎える」というのが傾向のようです。