Author Archives: ihn880smn
チッタゴンとチョットグラム
2020年8月3日 バングラデシュの首都はダッカ。 では第二の都市は? と聞かれて分かる方はいらっしゃいますでしょうか? 答えは「チッタゴン市(チョットグラム市)」です。 バングラデシュには8つの大きな行政管区があり、そこにも「チッタゴン管区(チョットグラム管区)」というのもありますが、ここでいうのは「市」としての「チッタゴン市(チョットグラム市)」です。 もしかしたらここで取り上げてなかったかもしれませんが、2018年にバングラデシュのハシナ首相の発表により、バングラデシュ国内では「チッタゴン」の正式名称を「チョットグラム」に変更することになりました。 英語表記になると「Chattogram」になります。 (これをそのままカタカタ読みをすると「(チャット)グラム」という表記になりそうですが、ベンガル語の発音を忠実にカタカナ表記すると「(チョット)グラム」のほうが的確なので、当サイトでカタカナ表記する場合は「チョットグラム」としようと考えています。 この時の変更時に、他に4都市の「英語表記」に関しても変更がありましたが、発音的にはそこまで大きな変更でない為、ここでは割愛します。) これらの変更は「チッタゴンという名称は大英帝国支配下当時での名前であり、今後は伝統的なベンガル語アクセントとスペリングでいく」というバングラデシュ政府による表明です。 隣国インドでも、数年前に「カルカッタ→コルカタ」「ベナレス→バラナシ」等の変更がありました。 これも今回のバングラデシュ政府の決定の背景にあると思われます。 しかし決定自体は国民の同意があったわけでなく、政府の決定ですので「野党サポーター」や「貿易関係者」などから、「無駄な混乱をもたらす」という意見もあったようです。 現在ではバングラデシュの英字新聞ではかなり「Chattogram表記」が進んでおり、バングラデシュ国内線ではそのほとんどが「Chattogram表記」になっています。 日本人としては第二次世界大戦中の英印軍重要拠点のあった地域ですし、「チッタゴン戦没者墓地」には第二次世界大戦中に亡くなった19人の日本兵も埋葬されているゆかりの深い都市です。 まだまだ日本人にとってはなじみが浅い「チョットグラム市」という名称 おそらく徐々に浸透していくと思いますので、急に耳にして「チョットグラム??」とならないように、「ちょっとだけでも」頭の片隅に置いておくとよいかもしれません。
バングラデシュは世界銀行より2億ドル超の食糧危機対応資金を調達
2020年8月3日 世界銀行の理事会は本日、バングラデシュの国家戦略穀物備蓄の貯蔵能力を535,500トン増やし、450万世帯に対応するため、2億200万米ドルの追加資金を承認しました。 この点について世界銀行が発表したプレスリリースによると、このプロジェクトは、頻繁な気候に起因する災害や新型コロナウイルスパンデミックのような危機的状況などの時期にバングラデシュが食料不安に対処するのに役立ちます。 国の8つの地区で米と小麦用の8つの公共の近代的な穀物貯蔵用鋼製サイロ施設の建設を支援しています。 アシュガンジ、マドゥプール、マイメンシンで行われている現在の建設作業に加えて、追加の資金調達により、ダッカ、ナラヤンゴンジ、ボリシャルの米貯蔵サイロの建設がサポートされ、小麦サイロがチョットグラムとマヘシュワルパシャに建設されると、プレスリリースが追加されます。 詳しい記事はこちら
バングラデシュ人の海外就労にも障壁が。
2020年7月15日 新型コロナウイルスのパンデミックがすでにバングラデシュ国外の雇用市場に大きな打撃を与えているとき、クウェート政府は、それが可決した場合クウェートで働く約20万人のバングラデシュ移民労働者を強制帰国するかもしれない法案を承認しました。 クウェートで5人の国会議員によって提出された法案は、バングラデシュにおける外貨流入の主要な国家の1つであるクウェートでの駐在員割当制度を要求しています。 それは、バングラデシュ人がクウェートの総人口現在、約480万人の3%を超えてはならないことを提案しています。 現在クウェートでは35万人のバングラデシュ人が就労していますが、今法案が可決され法律が成立すると、そのうち約15万人のバングラデシュ人しかそこに留まることができません。 この法案は、何人かのクウェート国会議員が現在のクウェート国民と外国人労働者の比率が「国の人口統計学に大きな不均衡」をもたらしたと述べた後に提案されました。
バングラデシュの新型コロナウイルス対策、レッドゾーンでは厳格な在宅指示
2020年9月5日 バングラデシュにおいては、昨日からの国内4地区に「新型コロナウィルス封鎖区域」を施行する計画のとん挫に直面しており、1日ないし2日以内でレッドゾーンでの全面ロックダウン、またイエローゾーンでの部分的封鎖を課すために取り組んでいます。 食料品、医薬品、その他の生活必需品がレッドゾーン地域の人々の家に配達される間、15日間の厳密な在宅指示があります。 そして教育機関はさらなる指示があるまで、再開することはありません。 レッドゾーンのスラム居住者または突然失業した人には、2週間食糧が支給されます。 貨物車両のみがエリア内の移動を許可されます。 骨子 スラム地域の住人は2週間分の食料を提供される レッドゾーン内のモスクには入場を禁止される 新型コロナウィルス罹患可能性の高い地域に入った場合、モバイルアラートが鳴らされる 新型コロナウィルス患者に近づいた場合、モバイルアラートが鳴らされる ロックダウンエリア内に、サンプル採取サイトが設置される。 新型コロナウィルス患者はバングラデシュ政府指定隔離センターに隔離される。 レッドゾーン及びイエローゾーンには、医師による遠隔診療が設置される。 詳しい記事はこちら
バングラデシュでは、大都市での封じ込め策を計画
2020年6月2日 バングラデシュ政府は、急増する新型コロナウィルスによる死亡と感染者の状況を鑑み、首都ダッカ市および隣接するナラヤンゴンジ市とガジプール市を、厳しい行動制限のある「レッドゾーン」に配置する可能性があります。 「レッドゾーン」に該当する地域は、一定期間完全に封鎖され、新型コロナウイルスのさらなる拡散を防ぐために、ゾーン内での健康プロトコルに関する指示が与えられるとの事です。 チョットグラム市(チッタゴン市)も、コロナウイルスの死亡と感染が着実に増加している場合、「レッドゾーン」に置かれる可能性があります。 この情報は昨日、バングラデシュ政府高官と上記3都市市長との高レベル会議で議長であるZahid Maleque保健大臣と議論されました。 その他の出席者はアサドゥルザマン・カーン内務大臣とタジュール・イスラム地方都市開発大臣でした。 3市長らは、ダッカ、ガジプール、ナラヤンガンジの各都市への出入りを少なくとも15日間禁止して、ウイルスのさらなる拡大を防ぐべきだと述べました。 詳しい記事はこちら
5月28日現在、バングラデシュにおける現段階のコロナ関連状況
2020年5月28日 2020年明けそうそうから世界中を順番に席巻した「新型コロナウィルス蔓延」 2020年5月28日現在、日本では全国での「非常事態宣言」が解除され、「第二波」の襲来には予断を許さない状況は続いていますが、その「第一波」と呼ばれる状況の収束が見えています。 バングラデシュの状況はどうでしょうか? 新聞発表によりますと5月27日午後6時現在の発表で 感染者 38,292名 (日本は16,651名) 回復者 7,925名 (日本は13,973名) 死者 545名(日本は858名) という状況です。 この状況を見る限り日本との比較ですが、現在バングラデシュは新型コロナウィルス罹患者は多いものの「回復者」が少ないため、現在医療施設での治療はかなり切迫している可能性があります(もちろんすべての罹患者が入院されているとは限りません)。 5月27日の報道で、ダッカ市内の外国人居住区にある有名なユナイテッド病院のコロナ関連隔離施設で大きな火事があり、5名の死亡者も出ているようです。 「よりによって、こんな時に」と思うところも大きいですが、当地での医療従事者の健闘を応援したいと思います。 その他に関してですが、政府は現在バングラデシュで行われている「公共交通シャットダウン」に関して、「基本的には新たな指示が出てくるまでそのシャットダウンは継続されるが、現段階では5月30日をもって限定的な解除の方針である」との事です(公共道路、鉄道、海運等)。 同時に「シャットダウン解除後」も、6月15日まではあくまで様子を見ながらの再開、という状況のようです。 航空に関しても、一応の5月30日をもって限定的な解除の方針ですが、厳密なガイドラインが設けられるようです。 公的および私的企業もシャットダウン解除後は再開されますが、高齢従事者や妊婦等は出勤を制限との事です。 加えてショッピングモールや市場は午後4時までの営業を指示されています。 教育関連等は6月15日まで閉鎖するようです。 人々の移動規制に関しては今後も午後6:00~午前8:00までは制限されるとの事です。
バングラデシュ衣料協会は、海外バイヤーとの支払いに関してある程度の確約
2020年5月25日 バングラデシュの「衣料品製造業者および輸出業者協会(BGMEA)」は、国際的な小売業者およびブランドがバングラデシュサプライヤーに支払うことを保証するために、さまざまな国際的な権利グループに関与しています。 BGMEAの幹部は報道陣に、「バングラデシュ政府と海外からの出先機関とも緊密に連携して、外国の買い手や政府との協議を並行して追跡している」と語りました。 これまでのところ、新型コロナウィルスの大流行により、約35億ドルに相当するオーダーが、さまざまな国際的な小売業者やブランドによってキャンセルされています。 その金額のほとんどは遅延はあるものの、バイヤーによる支払いが保証されています。 しかし一部のバイヤーはBGMEAの呼びかけに応答していないため、支払いには依然として不確実性があります。 詳しい記事はこちら
バングラデシュの4月の輸入実績は予想通りの状況でした
2020年5月18日 4月のバングラデシュにおける輸入実績は、今般のコロナウイルスの蔓延に対処するための継続的な操業停止により工業生産がほぼ停止したため、前年比62%減の19.5億ドルになりました。 バングラデシュ中央銀行のデータによると、信用状(LC)の決済、また一般的に輸入として知られているものも、4月には前月比53%減少しました。 先月、工業用原材料と資本機械のLC決済が急落し、全体的な輸入に悪影響を及ぼしました。 詳しい記事はこちら
バングラデシュの衣料工場は今のところ生産を継続
2020年3月23日 昨日、バングラデシュ政府が繰り返し述べたように、衣料品工場の生産ユニットは、新規コロナウイルスの拡散に対する適切な安全対策が講じられて営業が続けられております。 この決定は、労働組合トップ、工場オーナー組合、政府高官の3者会議で、議長にはバングラデシュ労働大臣が就任しました。 議長は声明で、「工場を閉鎖する時期はまだ来ていない」と述べました。 むしろ、生産ユニットは労働者を新型コロナウィルスから保護するための適切な安全対策を講じたままにしておく必要があります。 「労働者をコロナウイルスから保護するための安全対策を強化しました」と、バングラデシュ衣服製造業者および輸出業者協会(BGMEA)の会長は述べています。 詳しい記事はこちら
バングラデシュでは現在2週間のアライバルビザ発行の一時停止
2020年3月17日 バングラデシュは現在、16日月曜日から2週間、空港における「アライバルビザ」の発行を全世界の国々に対して停止しております。 これら新型コロナウィルス関連の当局の対応は刻々と変化していますので、都度、在日本バングラデシュ大使館などにご確認ください。